コケティッシュ

どうも、あきです。つらつらと気分に任せ書き連ねます

西部戦線異状なし

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どもども、あきで〜す。今回は、タイトル通り、『西部戦線異状なし』を読み終わったので、この本について思うことブログに垂れ流したいと思います。

これは、1918年、第一次世界大戦を舞台とし、18歳のドイツ人青年パウル・ボイメルが体験した戦争を留めた本です。この本はフィクションではあるものの、著者レマルクの戦争体験を元に書かれた本で、軍事的描写なども、かなりリアルです。ここから読んだ感想を書こうと思います。少し堅苦しい文章になりますが、是非読んでやってください〜。

 

小説とは擬似体験だ。とはよく言ったものである。成る程、この本は確かに私達に戦争の疑似体験をさせてくれそうである。しかしながら、人は自己の経験を超えた全く未知の経験を、擬似的に小説で体験することは難しい。小説とは、自己の経験を元に筆者の描いた世界を想像し、かつ創造するものであるからである。となると、私達のような戦争から懸け離れた者には、リアルな戦争状況を小説から想像することは殆ど不可能なのである。

そうではあるが、この小説に至ってはそれすらも可能にしてしまう力強さがある。非常に簡潔な描写ではあるが、同時に凄まじく印象的であるのだ。あだかも私自身が戦場にいるかの感覚。周りからは硝煙が香り、猛々しい大砲による爆発音が響く。私は、地面を這い泥をすすり、生温かい血の感触を感じる。そして有らん限りの地獄の様相を知覚する。五感全てに響く描写は最早、疑似的ではなく〝そこ〟に居るのだ。

「この書は訴えでもなければ、告白でもないつもりだ。ただ砲弾は逃れても、なお戦争によって破壊された、ある時代を報告する試みに過ぎないだろう」このような序文が示す通り、この本は一兵卒による報告なのである。戦争小説にありがちな強い反戦思想はない。そこには、一兵卒から見た戦争がリアルに広がっている…

 

とまぁ、こんな感じです〜。ちゃんと書けてますかね?これを読んで、1人でもこの本に興味を持ち読んでくれる人が居てくれたなら嬉しいです。ではでは〜。