コケティッシュ

どうも、あきです。つらつらと気分に任せ書き連ねます

八十日間世界一周を読んで

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どもども、あきです。いやぁ、こちらでは訳の分からない挨拶を考えなくてすむので楽ですね。

ええ。タイトルから分かると思いますが、今回も昨日に引き続き読書記録です。もうお腹いっぱいなんて言わないで下さいね!面白い本が山ほどあるのがいけないんです。僕は悪くない!

 

内容

時は1872年、一風変わった紳士、ファリアス・フォッグ卿は革新クラブのメンバーと二万ポンドを賭け、80日で世界一周することを約束する。フォッグ卿は汽船や鉄道、果ては橇や象など、ありとあらゆる輸送手段を使い、ロンドンから出発し、パリ、スエズカルカッタシンガポール、ヨコハマ、ニューヨークを辿りロンドンへの道を急ぐ。その道中で様々な困難がフォッグ卿の元に降りかかるが、果たしてフォッグ卿は万難を排し80日で世界一周をするという不可能を可能に変え得ることができるのか?!読むものは思わず手に汗握ってしまう、SFの父ジュール・ヴェルヌによって書かれた最高傑作。

 

っと、こんな感じですかね。小説ということでネタバレはなしで書きました。是非気になった方は続きを読んでみてください。以下はこの本の魅力など書いていきます。

 

なんと言ってもこの本の魅力は全体を通して感じられる小気味の良いリズム感と緊張感ですかね。今で言ったら80日で世界一周なんてお金さえあればお茶の子さいさいでしょう。しかし考えてもみてください、1800年代後半の世界を。新幹線もなければ飛行機もない。自動車もなければ電気で走る船もない。こんな時代に80日で世界を一周するという事がどれだけ難しいことか。それでもファリアス・フォッグ卿は持ち前の冷静沈着さやその奥に潜む人情でこの困難を克服ようとしていく。この小説は単なるファンタジーではありません。フォッグ卿に魔法が使える訳でもなく、現実的には天候や人災など様々な困難に直撃します。またそうであるからこそ、この小説には一種のリアリティがあります。そしてそのリアリティこそが緊張感、更には軽快なテンポ、リズムまでも生み出しているという訳です。

またヴェルヌの世界の描写にも息を呑むものがあります。その土地その土地の地形や宗教、遺跡から民族伝統など、仔細に書き上げられた状況描写は読んでる者の想像力を掻き立て、まさに自分もその場にいるのではないかとの錯覚をもたらします。特に日本の描写なども面白いので是非一読する事をオススメしますよ〜。主人のフォッグ卿と正反対の性格をしたパスパルトゥーを通した世界の描写にも注目ですね。

 

この本は、普段はページ数や時間を気にしてチマチマよんでる僕もそれらを忘れて夢中になれるほど面白い本でした。このヴェルヌという作家は他に、『15少年漂流記』や『地底旅行』などSFの父と呼ばれるのに相応しい、名作の数々を残している人なので、機会があればもっとヴェルヌの本を読んでみたいと思います。

今回はこの辺で

ではでは〜